本会議質問 3 地域生活定着支援センター等
安全安心な社会の実現に向けて犯罪者を再度創らない社会の実現に向けて
私は昨年の一般質問でこの件について質問しました。
犯罪の少ない安全安心な社会を創るためには犯罪発生数を少なくすることが肝要と考えます。
犯罪者を少なくすることは安全で安心な社会にとって不可欠と考えます。
再犯を防ぐことが出来るなら犯罪は極端に減少します。平成20年一般刑法犯のうち再犯者の占める割合は29.6%、起訴された全犯罪件数に占める再犯者による犯罪の割合は47.6%です。
刑務所を出所してから短い日数で再度犯罪を行い重大な事件となる事例もまた最近ありました。
刑務所出所者に対するケアが再度の犯罪を防止する有効な手段ですがなかなか制度化が進んでいません。
65歳以上の高齢者の犯罪が増えています。生活に困っているケースが多いとの報道もあります。年金や生活保護などの福祉の貧困ともいう人もいます。住居の安定と仕事のない人の経済的支援が必要です。
すべての刑務所出所者に対するケアが必要ですが、やっと「累犯障害者」に対する社会復帰体制の制度作りが始まりました。
「累犯障害者」とは生活苦や社会に適応できない等の理由で犯罪を繰り返す知的障害者です。
福祉の手が届かず刑務所によって初めて医療の処遇を受けたという人もいます。出所後は社会で過ごす事が出来ず再度犯罪を行い刑務所に戻る繰り返しをしている人もいます。
刑務所などの矯正施設で福祉の支援を必要としている知的障害者は2006年22.9%となっています。
犯罪動機では「困窮・生活苦」が36.8%で最多。再犯者の半数は帰住先がありません。福祉の支援が受けられない故に軽微な犯罪を繰り返す「負のスパイラル」に陥ってしまいます。
そこで知事に質問しました。
刑務所出所者に対する生活支援について
1.地域生活定着支援センターの設置時期について
この度やっと地域生活定着支援センター等を設置する新規事業が予算化されました。再犯を防止するには有効な施策と考えます。
平成21年度中に計画されると考えていましたが平成22年度実施となった原因は何か伺います。
2、地域生活定着支援センターの設置箇所数について
福祉サービスを進めるに当たっては北海道には保護観察所が4カ所、刑務所は6カ所あります。
最低4カ所の地域生活定着支援センター等を設置することが望ましいと考えますが、何カ所設置するのか伺います。
3、安定した帰住先の確保について
出所時の帰住先が「父母の元」等の安定した所ではなく43.5%の出所者が帰住先が未定・不詳となっており不安定な場所しかありません。このことも再犯の大きな原因となっています。
北海道でも民間の福祉施設などで受け入れて頂いています。
しかしなかなか受け入れ先に困ることも多く出所後、社会生活にマッチングするような共生のプログラムを実施できるケアホームが必要と考えます。
地域生活定着支援センターでも一時受け入れる事が出来るようなシェルター的な側面も必要と考えますが如何か伺います。
4.地域生活定着支援センターの今後の取り組みについて
とにかく安全安心な北海道を創るためにも新年度早期に実施されることを強く要請します。また出所者に対する生活支援等幅広いケアが必要です北海道としてどのように考えているのか伺います。
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